高学歴ほど仕事では使えない論について
ネットだけに留まらず現実でも高学歴は仕事では役に立たないとい話をたまに聞く。
実際には事実無根の話だろう。
所謂高学歴の人と低学歴の人のどちらが仕事が出来るか比較した場合、高学歴の人の方が能力が高い場合が多いだろう。高学歴、低学歴の定義がふわふわしているが。
では何故高学歴の人は使えないという話題が尽きないのか。
勿論高学歴の人全員が仕事で優秀とは限らない。東大卒でも仕事の能力が低い人はいるだろう。
そういった人は珍しいから記憶に残ってしまうのだ。
東大卒で仕事ができない人が珍しいから記憶に残り、東大卒は使えないと思い込んでしまう。
この高学歴差別のようなものは一種のルサンチマンであると言える。
だが何故このルサンチマンが生まれるのか。
それは高学歴側からの差別も関係している。
確かに偏差値の高い大学に入るには相当の努力が必要で、それをしてきたことは偉い。だからといってそれを根拠に誰彼構わず偉ぶるのは間違いだ。
学歴がある人間が低学歴の者を馬鹿にする反動として、高学歴は仕事では役に立たないという風潮ができあがってしまったのだ。
大学入学は人生の一通過点にすぎない、どれだけいい大学に入学しても怠けてしまってはいい企業に就職できないし、知能や体力も落ちる一方だ。
そうした怠けた大学生が高学歴なのに仕事では使えないと言われてしまうのかもしれない。
以上のことから高学歴ほど仕事で使えないは事実ではないが、高学歴にかまけて堕落した人間は能力が低くなるとは言えるだろう。
因みに私は人に対して使えないというのが大嫌いである。そのことについてはまた別の記事で触れたい。